成約事例

後継者問題の解決とマネジメント体制の強化を実現したシステム開発・運用業のM&A

譲渡企業
買収企業
業界
IT・情報通信業
IT・情報通信業
M&Aの目的
後継者問題の解決
経営基盤の強化
事業の拡大
※ 顧客の匿名性を担保するために、一部の事実情報を編集しています

譲渡側の概要

業務システム開発・運用業のA社は、製造販売から予算管理まで多様なシステムによるソリューションを提供していた。大手メーカーC社と長年にわたる取引があり、安定した受注を獲得。一次請負として上流工程であるシステム開発にも携わり、顧客と信頼関係を構築していた。

また、大手メーカーとの長年の取引で培った高い開発力を他メーカーに横展開することで、さらなる事業拡大も見込まれていた。

譲渡側の課題

A社は課題を3つ抱えていた。1つ目は、大手メーカーに対する取引依存度の高さ。C社の売上から得られる利益がA社の利益の大半を占めていたことは、大きなリスクであった。

2つ目は、マネジメント体制。事業規模に対する人事・労務制度の整備が不十分で、管理体制の強化が求められていた。

3つ目は、後継者の不在。X社長は70歳を超える高齢であったが、子供には事業承継の意思はなく、社内にも経営ノウハウを持つ適任者は見当たらなかった。

オンデックとの出会い

A社の課題解決に悩んでいたX社長は、個人的な縁があったオンデックに相談。M&Aが後継者問題の解決だけでなく、経営基盤の強化にも有効と知り、第三者への承継を決意した。そこで、オンデックにFA(ファイナンシャル・アドバイザリー)業務を依頼した。

買収先の条件として「従業員の雇用・処遇維持」と「得意先との取引継続」に加えて「事業のさらなる発展が期待できること」を掲げた。その結果、同業で上場企業のB社へ譲渡するに至った。

買収側の概要

A社を買収したB社は、コンサルティングとソリューションを提供するIT企業。顧客の課題解決に役立つIT戦略の立案から業務システム開発まで多角的に展開していた。取扱分野も情報通信業から製造業まで多岐に渡り、優れた提案力で強固な顧客基盤を有していた。

事業拡大を目指していたB社は、同じC社を主要取引先としていたA社のM&Aに目をつけた。B社よりも上流工程のシステム開発を担っていたA社を買収すれば、C社との関係強化に繋がり業務の幅も拡大すると考えられた。開発面でのシナジー効果が見込まれることも後押しとなりA社の買収に乗り出した。

課題解決・シナジー

B社の人事・労務制度を導入することでマネジメント体制が一新されたA社は、コンプライアンスが強化された。上場企業であるB社にグループインすることで財務基盤も強固になり経営も安定した。B社経由のシステム受託開発によって売上も伸長した。

対するB社は、A社が持つ開発力によって提案の幅が広がった。両社の人事交流を進めることで、さらなる事業拡大や新規顧客獲得も期待されている。

COMMENT
オンデックからのコメント

M&Aなら後継者問題の解決と同時に、経営基盤の強化を図ることも可能です。本件では、課題であったマネジメント体制を改善。売上も伸び、さらなる成長の兆しが掴めました。

オンデックでは、M&Aによる経営課題の解決を支援しています。後継者問題や組織マネジメントでお悩みでしたら、気兼ねなくオンデックまでご相談ください。