譲渡の成功ポイントとフロー PROCEDURE

8 POINTS

譲渡を成功させるための8つのポイント

  • 重視する条件を
    明確にする
    優先したいのは譲渡価格ですか? 雇用の維持ですか? 取引先との関係性ですか? 何を重視するかでスキームが変わってきます。
  • 秘密保持を
    徹底する
    社員や取引先などの関係者への情報の流出は、致命的な結果を招きます。相談事があれば、守秘義務を負ったプロに任せましょう。
  • 自社の適正
    価格を知る
    簡易な企業評価だけで自社の価値を判断するのは禁物です。買い手のニーズを把握したプロの目を通すことで客観的な企業価値がわかります。
  • 買収側の
    視点を知る
    買い手の企業にとってM&Aはリスクのある投資行為です。譲渡側の企業情報は仔細に調査されるものだという認識を持ちましょう。
  • ネガティブ事項は
    最初に吐き出す
    ネガティブ情報は、事前告知できれば信用となり、後に判明すれば疑念となります。一度生まれた疑念を払拭するのは容易ではありません。
  • 人財の流出
    防止に全力を
    M&A後の事業の成功こそが譲渡側の立場を強固に守ります。事業が円滑に承継できるよう、買収側との協力に全力を注きましょう。
  • 検討開始後も
    経営状態を維持
    M&Aは一定の期間がかかります。業績が条件交渉に影響しますので、最低限、譲渡の検討開始時の経営状態を維持すべく尽力しましょう。
  • 契約書は極力
    細かく規定する
    契約の曖昧さは揉め事の原因となります。金銭に関わる事は少額でも明確に規定し、買収側との信頼関係を築くよう留意しましょう。

PROCEDURE

譲渡側のフロー詳細

ソーシング案件化フェーズ

概要ヒアリング

事業概要や財務状況の概要、譲渡を希望される理由や希望条件などのヒアリングをさせていただきます。

簡易評価およびスキーム案検討

簡単なヒアリングと3期決算データなどから、おおまかな評価水準をお知らせします。同時に、どのような譲渡のスキームが適しているかの検討を行い、スキーム案についてもお知らせいたします。

アドバイザリー契約
※資料作成料の実費が発生します

大枠の希望条件、スキーム案の方向性にご同意いただけ、弊社に正式にご依頼いただける場合、弊社とのアドバイザリー契約を締結します。

詳細資料の収集・詳細ヒアリング

謄本や定款、業務上の重要書類や労務関係資料など、貴社の概要を把握するのに必要な詳細の資料をお預かりします。その内容を踏まえて、事業や財務の詳細についてヒアリングさせていただきます。

譲渡希望条件およびスキームの決定

詳細資料の分析および詳細ヒアリングの内容を踏まえ、必要に応じて上述の簡易評価結果および希望条件などについて再調整を行い、正式に譲渡希望条件および希望スキームを決定いたします。

匿名情報および企業概要書の作成

譲渡候補先に対して使用する、匿名情報(ノンネームシート)、および企業概要書を弊社にて作成します。ご希望に応じて、監査法人と共同で詳細の企業調査・評価を実施する場合もあります。

候補先探索方法のすり合わせ

匿名情報・企業概要書の内容をご確認いただき、今後、譲渡候補先をどのように探索するかについて、いくつかのパターンをご説明し、貴社と合意形成を行います(より精度のあがる有償パッケージもご準備しています)。

マッチングフェーズ

候補先探索開始

貴社と合意した手続に従って、実際の譲渡候補先探索を開始します。候補先への情報開示は、弊社との秘密保持契約の締結を必須として進めます。

関心表明先とのQ&Aセッション

貴社に関心を示す企業が現れると、多くの場合、事業や財務、従業員や取引様の状況に関する質問が出てまいります。追加資料を依頼される場合もあります。弊社を介して、順次質疑応答を進めます。

トップ面談・現地視察

譲渡候補先が、より強い関心を示すようになったタイミングを見計らって、両社のトップ面談や、現地視察(工場、店舗、事務所など)を実施します。

買収意向表明書の提出

譲渡候補先が、正式なオファーをする意思決定をされた時点で、相手方から「買収意向表明書」が提示されます。相手方の希望条件などが記載されていますので、応じるか否かのご判断をしていただくことになります。

エグゼキューションフェーズ

基本合意契約の締結
※弊社への基本合意報酬が発生します

M&Aの実行に必要となる諸条件や、最終契約締結までの約束事などを定めた「基本合意契約書」を締結していただきます(簡単な覚書だけを交わして買収監査を先に実施するケースもあります)。

買収監査の実施

相手方が、公認会計士や税理士、弁護士などの専門家を擁して、貴社の財務面や法務面、事業面の詳細にわたる調査(デューデリジェンス)を実施します。

最終条件調整

買収監査の結果を踏まえ、基本合意契約時に合意された条件をベースに、最終的な諸条件を調整します。

実務上の調整(運営体制など)

M&A実行後の経営体制・運営体制の検討と準備や、従業員様・取引先様などへの告知の段取りなど、実際にM&Aを実行するうえで必要になる実務上の諸課題に対して対応していきます。

最終契約締結
※弊社への成功報酬が発生します

最終契約を締結し、M&Aの実行(クロージング)へと向かいます。クロージング時点で譲渡代金が決済されます。