成約事例

早期リタイアを実現! 事業の成長にも繋がった食品加工業のM&A

譲渡企業
買収企業
業界
農林水産業
飲食業
M&Aの目的
後継者問題の解決
イグジット
内製化
サプライチェーン拡大
※ 顧客の匿名性を担保するために、一部の事実情報を編集しています

譲渡側の概要

A社は、食肉の加工・販売業を展開していた。畜産農家から仕入れた食肉に対して異物除去やカット、洗浄などの加工を施し、食品メーカーや飲食店に販売。優れた加工プロセスによって大手企業とも信頼関係を築き、強固な顧客基盤を有していた。

また、人材育成のノウハウが蓄積されていることも強みであった。従業員の熟練度が高く、安定して大量の食肉を加工できる生産体制を構築できていた。

譲渡側の課題

A社は人材採用が課題であった。労働人口が不足している地域で事業を営んでいるため、人材の獲得に難航。事業のさらなる拡大や、将来的な人手不足を回避するためには、人材採用の強化は必要不可欠であった。

また、後継者の不在も問題であった。X社長の子供は幼く、社内にも経営を任せられる後継者候補は見当たらなかった。

オンデックとの出会い

「両親から事業を引き継いだが、食肉加工業以外で働く人生もあるのではないか……」と長年悩んでいたX社長は、金融機関からの借入金完済をきっかけに、自身の早期リタイアを決意した。

一時期A社の廃業も考えたが、「従業員や取引先のことを考えると、やはり事業は残したい」と思い第三者への承継を決意した。そうして取引先の金融機関に相談したところ、オンデックを紹介され、M&A仲介を依頼。買収先の条件として「従業員の継続雇用」と「得意先との取引維持」を掲げた。

買収側の概要

A社を買収したB社は、飲食店チェーンを展開していた。一定のエリア内に複数店舗を出店することで人員や食材を共有し、店舗の運営体制を効率化。仕入れ先と調達ルートを試行錯誤して仕入値を下げ、リーズナブルな価格設定によって地元客を中心に人気を博していた。

B社は、事業拡大のためM&Aを検討しておりA社に関心を寄せた。A社を買収すれば、質の高い食肉を低コストで仕入れることが可能となりシナジー効果が得られると判断。M&Aを実行した。

課題解決・シナジー

A社へはB社から役員が派遣され経営体制が一新された。人材採用の強化に着手するだけでなく、B社への商品販売をきっかけに事業の拡大も見えてきている。

対するB社は、A社の食材を使うことで利益率が改善。食材の調達ルートが安定したことで、より効率的な店舗運営も可能になり、店舗数拡大の足がかりができた。

一方でリタイアしたX社長は、今後のライフプランを考えたり子供と向き合う時間が確保できたりと、充実した毎日が送れているという。

COMMENT
オンデックからのコメント

自身の夢や諸事情から早期リタイアを検討している経営者にとって、M&Aは有効な手段です。従業員や取引先への影響を最小限に抑えながら事業の承継が可能です。本件は、X社長の早期リタイアを発端としたM&Aでしたが、A社とB社それぞれの成長にも繋がった好例となりました。

オンデックでは、多種多様なM&Aを支援してきた実績がございます。早期リタイアを検討中なら、ぜひオンデックまでご連絡ください。