成約事例

新たな挑戦のためイグジットした20代経営者の飲食業のM&A

譲渡企業
買収企業
業界
飲食業
飲食業
M&Aの目的
イグジット
新規事業進出
※ 顧客の匿名性を担保するために、一部の事実情報を編集しています

譲渡側の概要

A社は設立から数年で雑誌やテレビなどのメディアで取り上げられた、特定の食材を扱う有名専門店。同業界は、価格競争や他店との差別化等、生き残りをかけた競争が激化していた。その中でもA社は原価率を低く抑えるノウハウを有しており、高収益体質となっていた。A社X社長も20代後半と若く、これからのさらなる成長が期待できる企業であった。

譲渡側の課題

新規出店は計画通り順調であったが、事業拡大に伴い、十分な経営管理体制が整っていなかったため、X社長の管理が行き届かなくなっていた。また、X社長は他の事業の経営にも携わっており、他の事業に専念したいという想いもあった。十分な経営管理体制を有する企業に好条件で譲渡することを決断した。 

オンデックとの出会い

A社顧問税理士からオンデックを紹介してもらい、企業価値評価を受けた。その結果、想定していた以上の企業価値がつくことが判明し、譲渡に向けて本格始動することとなった。

買収側の概要

オンデックから紹介された多数の候補先との交渉を経て、B社と独占交渉に入った。B社は多業態を運営する飲食企業であり、コンサルティング事業にも注力していた。仕入れの共通化等の強いシナジー効果が見込まれた。また、X社長とB社Y社長の肌合いがとても良く、独占交渉に入った。

課題解決・シナジー

譲渡後、仕入の共通化によるコストダウンに加え、A社にはB社からスーパーバイザーが派遣され、マニュアル化によるサービスの向上など、課題であった管理面が強化された。その結果、さらなる多店舗展開が可能な業態を確立した。 

COMMENT
オンデックからのコメント

経営者には、「新たな事業を生み出すことが得意な経営者」と「事業を発展させることが得意な経営者」の二通りがあり、両者に求められる能力は全く別物です。 

前者の経営者の多くは、事業を生み出すことに集中したいと考え、ある程度事業を軌道に乗せた後に、譲渡を繰り返すケースが多くあります。このようなシリアルアントレプレナー(連続起業家)が昨今増加しており、本件のX社長がこれに該当します。 

イグジット型M&Aにおいては、譲渡のタイミングが重要で、当然ながら収支が上昇局面にある方がよい条件が付きやすい傾向にあります。今回のM&Aではベストなタイミングで譲渡したことにより、好条件のイグジットを実現しました。