成約事例

後継者問題を解決し、事業エリアの拡大にも成功した水道工事業のM&A

譲渡企業
買収企業
業界
電気・ガス・熱供給・水道業
サービス業
M&Aの目的
後継者問題の解決
経営基盤の強化
事業の拡大
※ 顧客の匿名性を担保するために、一部の事実情報を編集しています

譲渡側の概要

A社は、関西を中心に50以上の地域で水道工事を展開。各自治体の水道局から、給水装置工事を適正に施工できる事業者に指定されていた。創業よりチラシやマグネット広告などのポスティングを積極的に行っており、安定した受注を獲得していた。

さらに、緊急の水回りトラブルにも24時間対応できることで、日中対応のみの同業者と比較して約2倍の売上単価を実現し、高い利益を確保。自社コールセンターを有することで、効率的な運用体制も構築していた。

譲渡側の課題

A社は、後継者の不在が課題であった。X社長は還暦目前であったが、子供に事業を承継する意思はなく、社内にも後継者候補は見当たらなかった。

加えて、マネジメント体制にも問題を抱えていた。従業員のほとんどが職人であり、経営戦略やマーケティング、サービス開発などを任せられる人材が不在。それらを一手に担っているX社長への依存度が高いことがネックであった。

オンデックとの出会い

A社の今後について悩んでいたX社長は、取引先の金融機関に相談し、M&Aを勧められた。第三者への承継には不安もあったが、「従業員の雇用を守るためには、経営基盤が強い企業に譲渡することがベスト」と判断。A社のM&Aを決意した。

そうして同金融機関に紹介されたオンデックにM&A仲介を依頼。買収先の条件として「従業員の雇用維持」を前提に「経営基盤が強固なこと」「シナジー効果が見込めること」を掲げた。

買収側の概要

A社を買収したB社は、関東圏で交通機関の警備業を営んでいた。顧客の要望に応じた柔軟なサービスで信頼関係を構築。大手企業とも長年の取引があり、さらに周辺領域であるビルの管理・清掃業なども展開しているなど財務基盤は良好であった。

さらなる事業の多角化を図るため、B社はM&Aを検討していた。そのタイミングで取引先の金融機関からA社のM&Aを打診され「既存事業、特にビルの管理・清掃業とのシナジー効果を得られる」と判断しM&Aに乗り出した。

課題解決・シナジー

A社は、経営層が一新されマネジメント体制が整備された。経営基盤が強化され、次代を担う幹部候補の育成も促進された。さらにB社の既存顧客にサービスを提供することで、売上が伸長。関東への販路拡大も見込まれている。

対するB社も、A社のサービスを取り扱うことで、既存顧客への提案の幅が広がった。A社を通じて関西圏への進出にも成功。新規顧客を開拓することができた。

COMMENT
オンデックからのコメント

従業員の雇用を守るためにM&Aを選択する経営者は少なくありません。本件では、X社長が経営基盤を強化できる買収先を選んだことで、従業員の雇用維持に成功。さらに、商圏が異なるB社と組むことで事業も拡大することができ、両社ともに、この上ない結果を得ることができました。

オンデックは、企業が抱える多様な課題をM&Aで解決してきた実績がございます。経営上の問題でお悩みでしたら、ぜひオンデックまでご相談ください。