成約事例

社長の健康問題による将来不安を解消した運送業のM&A

譲渡企業
買収企業
業界
運輸業
運輸業
業種
一般貨物運送業
総合物流サービス業
M&Aの目的
後継者問題の解決、経営基盤の強化
事業エリア拡大
※ 顧客の匿名性を担保するために、一部の事実情報を編集しています

譲渡側の概要

A社は大手企業を顧客に持つ建設資材の運送会社。売上・利益も順調に推移しており、従業員も増加していた。

譲渡側の課題

順調に成長していたA社であったが、X社長の健康状態が悪化し、通院を余儀なくされ、従業員の間にも不安が広がっていた。X社長は経営意欲はあるものの万が一のことを考えると、社長でいることに限界を感じていた。そこで、自身は顧問に退くことを念頭におき、番頭に社長交代を打診。番頭本人は積極的であったが、会社借入の連帯保証人となることについて、家族からの強い反対を受け、結局同意は得られなかった。 

オンデックとの出会い

知人の会計士に相談したところ、将来不安を解決するには、M&Aしかないとの結論に至った。会計士からは、丁寧な対応に定評のあるオンデックを薦められた。継続勤務の希望を伝え、治療と仕事のバランスが取れる会社の紹介を依頼したところ、オンデックからは、同業を中心に数十社の提案を受けた。

買収側の概要

複数の候補先企業の中から独占交渉に進んだのは、B社だった。B社は同じ都道府県を拠点に全国に展開する中堅企業だった。 

課題解決・シナジー

B社としては、弱いエリアであったA社の営業地域への参入が可能となった。また、A社のもっている優良顧客に対して、B社の広域サービスを提供することにより、B社の売上増加にも寄与した。 X社長にとっては健康状態に合わせた働き方ができるようになり、安心して、治療と仕事に励むことができるようになった。 

COMMENT
オンデックからのコメント

会社の後継者問題は経営者の高齢化によるものだけではなく、様々な理由によるものがあります。本件は、X社長の健康問題をきっかけとし、後継者問題が表出しました。譲渡後は、譲受企業から経営者が派遣され、自身は顧問に就くことで、体調に合わせた働き方を実現することができました。M&Aの条件は金額だけではなく、譲渡後の経営体制も含みます。