成約事例

自社技術力を活かした取引先拡大につながった映像制作会社のM&A

譲渡企業
買収企業
業界
IT・情報通信業
サービス業
業種
映像コンテンツ制作
イベント企画・制作
売上
約2億円
約20億円
M&Aの目的
経営基盤の強化
新規事業進出
※ 顧客の匿名性を担保するために、一部の事実情報を編集しています

譲渡側の概要

A社は、高い映像技術力とノウハウを有し、大手メーカーを中心に映像コンテンツを提供していた。

譲渡側の課題

映像制作の技術力は、取引先からの高い評価を得ていたが、営業マンがおらず現状以上の取引先拡大が困難であった。そのため、売上は順調であるものの特定の取引先に大きく偏重しており、取引先が分散が出来ないという課題を抱えていた。加えて、映像広告業界では制作費削減の傾向にあり、新たな取引先の拡大が必要となっていた。

オンデックとの出会い

A社代表のX社長は、長年に渡って信頼を置いてきた顧問税理士に相談したところ、経営基盤の強化方法の一つとしてM&Aを提案された。その際、中小企業のM&Aに実績がある仲介業者としてオンデックを紹介された。信頼できる税理士が勧めるのであればと、X社長はオンデックに相乗効果のある企業とのM&Aを依頼する決断をされた。

買収側の概要

B社は広域的にイベント企画制作を手掛ける会社で、業界では相応の知名度を有していた。自社イベント企画で他社との差別化を図るためには、映像制作等隣接業種への展開が必要と考えていた。そうした中、B社のイベント企画制作をコンテンツ面から強化できる案件として、映像制作会社A社の提案をオンデックから受けた。A社従業員の技術力等を高く評価し買収に関心を示した。

課題解決・シナジー

M&Aの実行後、A社はB社のグループ企業となることで、B社の営業力を活用した新規取引先への提案営業が可能となった。また、期待以上の成果と言えるのが、従業員のモチベーション向上であった。営業力と人員増強により、取り扱う映像コンテンツの幅が広がり社員の制作に対する意欲が高まった。B社は映像コンテンツの制作を内製化することで単なるコスト削減だけでなく、B社のイベント企画段階からA社が営業提案に関与することで、質の高い映像コンテンツで、B社のイベント受注における競争力を高めることに成功した。

COMMENT
オンデックからのコメント

A社及びB社の共に成長しようとする意識の高さにより、当社としてもM&A成約まで円滑に仲介させていただくことができました。A社が長年育んできた技術、ノウハウと、B社の経営基盤、営業力とが融合することで、両社がグループ企業として更なる飛躍を目指すことができる相乗効果が生まれました。 両社の抱える経営課題や経営方針を当社がしっかり把握し、相乗効果を最大限発揮できるお相手同士を結び付けることが大切であると、あらためて認識させていただくM&Aとなりました。